皆さんは我が子の友達が自宅に遊びに来たとき、おやつは必ず出しているだろうか?
家庭のルールによっておやつを出す・出さないは異なるが、頑なに出さないでいると、ママ同士の付き合いにも影響が出る気も……。そこで、遊びに来た友達におやつをねだられた場合の対処法について専門家に聞いてみた。
■曖昧な言い回しはNG。「アイ・メッセージ」で伝えよう!
「遊びに来る子供のおやつについて」という投稿を「教えて!goo」にした質問者は、「遊びにきた子どもが毎回『お腹空いた』『ジュース買って』などとねだるが、あまり言う通りにするとクセになっても困る」と思っている様子。
要するに、「要求を主張したら大人はなんでも言うことを聞いてくれる」と子どもが思ってしまうと、教育上よろしくないのではないか、といった懸念があるのだと思われる。
保育士歴30年、潜在意識を活用した子育てトレーナーの濱田恵利子さんによると、
「まず、起こった出来事としては、『遊びに来た子どもがおやつを欲しいと言った』ということのみです。『おやつをねだられた』『今後クセになるのではないか』といった解釈は、質問者様の頭の中のみで行われていることを念頭に置きましょう。子ども自身がどう思っているかは、本人にしか分かりません。また、社会の誰もが質問者様と同じように感じるとは限らないのです。その上で子どもに伝えるのならば、起こった出来事に対する自分の気持ちを伝えるようにしましょう」(濱田さん)
この時、やりがちな失敗例としては、「そういうことをよそのお宅で言わないの」というように、「社会の常識」として子どもに伝えてしまうパターン。そうではなく、「アイ・メッセージ」、つまり「私」を主語にして伝えるのが、断りを分かってもらいやすい言い方だという。
「断る理由を子どもにも分かりやすく伝えることが鉄則です。『普通は〇〇でしょ』といった言い方は、子どもにはなかなか理解しづらいですし、言われた側も嫌な気分になり、家に帰ってママに報告して……と揉め事に発展してしまう可能性もあります。『私はこう思っているよ』と伝えることが大事ですね」(濱田さん)
アイ・メッセージを使うと価値観の植え付けにはならないので、意外と子どもにもアッサリ理解してもらえることが多いようだ。「私はお菓子を買ってと言われると嫌な気持ちになるな」と、なぜ嫌なのかを自分に問いかけ、理由とともに子供に伝えよう。
■我が家のルールを示すことが大事
もうひとつの方法としては、「今はおやつの時間だから出すけど、他の時間に来たときは出さないかもしれないよ」というように、「うちのルール」として伝えること。
「『ここのおうちに来たときは守ってね』と伝えましょう。その子のママに会って話せる環境なら、『この間、あなたの子どもが遊びに来てくれたときに、こういう話をしたんだけど……』と伝えておくと、相手に何か意見があったらその場で言い合えますし、誤解が生まれにくいですね」(濱田さん)
しかしながら質問者によると、「うちはね、ご飯前はおやつ食べないのよ」とルールを伝えたが、子どもが冷蔵庫を勝手に開けるといった行動をしているようだ。
「アイ・メッセージを伝えて、どのように受け取るのかはその相手によりますので、言った側がコントロールはできません。ただし、ルールを伝えたのに子どもが勝手に冷蔵庫を開けるといった行動をしているのであれば、毅然とした態度が必要です。子どもが今ひとつ分かっていなかったら、『冷蔵庫を開けるのはやめてくれる?例えばあなたが自分のカバンを勝手に開けられたらどう思うかな?』など具体例を示せるとよいですね」(濱田さん)
お願いをする形にして伝えると、受け入れてもらいやすいとのこと。育ってきた家庭環境などによって、その人の考え方は違うもの。子どもだからといって、自分の価値観を押し付けないことが大切だ。
●専門家プロフィール:濱田恵利子
「こどもビッグスマイル」代表。保育士歴30年の経験を活かし、子どもの成長発達方法と、親子で幸せになれるマインドの作り方を伝授。潜在意識を活用した子育て講座のほか、スカイプなどを使った個別相談にも対応している。
(酒井理恵)
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)
■関連記事
・子どもを叱る時間はどれくらいがベストなのか
・自分の子どもと他人の子どもを比べ落ち込まない方法を心理学者が伝授
・園ママだからこそ悩む!子どもの友達のママとは無理にでも仲良くすべき?
■人気Q&A
・厚かましくてケチな子供の友達
・遊びに来る子供のおやつについて
家庭のルールによっておやつを出す・出さないは異なるが、頑なに出さないでいると、ママ同士の付き合いにも影響が出る気も……。そこで、遊びに来た友達におやつをねだられた場合の対処法について専門家に聞いてみた。
■曖昧な言い回しはNG。「アイ・メッセージ」で伝えよう!
「遊びに来る子供のおやつについて」という投稿を「教えて!goo」にした質問者は、「遊びにきた子どもが毎回『お腹空いた』『ジュース買って』などとねだるが、あまり言う通りにするとクセになっても困る」と思っている様子。
要するに、「要求を主張したら大人はなんでも言うことを聞いてくれる」と子どもが思ってしまうと、教育上よろしくないのではないか、といった懸念があるのだと思われる。
保育士歴30年、潜在意識を活用した子育てトレーナーの濱田恵利子さんによると、
「まず、起こった出来事としては、『遊びに来た子どもがおやつを欲しいと言った』ということのみです。『おやつをねだられた』『今後クセになるのではないか』といった解釈は、質問者様の頭の中のみで行われていることを念頭に置きましょう。子ども自身がどう思っているかは、本人にしか分かりません。また、社会の誰もが質問者様と同じように感じるとは限らないのです。その上で子どもに伝えるのならば、起こった出来事に対する自分の気持ちを伝えるようにしましょう」(濱田さん)
この時、やりがちな失敗例としては、「そういうことをよそのお宅で言わないの」というように、「社会の常識」として子どもに伝えてしまうパターン。そうではなく、「アイ・メッセージ」、つまり「私」を主語にして伝えるのが、断りを分かってもらいやすい言い方だという。
「断る理由を子どもにも分かりやすく伝えることが鉄則です。『普通は〇〇でしょ』といった言い方は、子どもにはなかなか理解しづらいですし、言われた側も嫌な気分になり、家に帰ってママに報告して……と揉め事に発展してしまう可能性もあります。『私はこう思っているよ』と伝えることが大事ですね」(濱田さん)
アイ・メッセージを使うと価値観の植え付けにはならないので、意外と子どもにもアッサリ理解してもらえることが多いようだ。「私はお菓子を買ってと言われると嫌な気持ちになるな」と、なぜ嫌なのかを自分に問いかけ、理由とともに子供に伝えよう。
■我が家のルールを示すことが大事
もうひとつの方法としては、「今はおやつの時間だから出すけど、他の時間に来たときは出さないかもしれないよ」というように、「うちのルール」として伝えること。
「『ここのおうちに来たときは守ってね』と伝えましょう。その子のママに会って話せる環境なら、『この間、あなたの子どもが遊びに来てくれたときに、こういう話をしたんだけど……』と伝えておくと、相手に何か意見があったらその場で言い合えますし、誤解が生まれにくいですね」(濱田さん)
しかしながら質問者によると、「うちはね、ご飯前はおやつ食べないのよ」とルールを伝えたが、子どもが冷蔵庫を勝手に開けるといった行動をしているようだ。
「アイ・メッセージを伝えて、どのように受け取るのかはその相手によりますので、言った側がコントロールはできません。ただし、ルールを伝えたのに子どもが勝手に冷蔵庫を開けるといった行動をしているのであれば、毅然とした態度が必要です。子どもが今ひとつ分かっていなかったら、『冷蔵庫を開けるのはやめてくれる?例えばあなたが自分のカバンを勝手に開けられたらどう思うかな?』など具体例を示せるとよいですね」(濱田さん)
お願いをする形にして伝えると、受け入れてもらいやすいとのこと。育ってきた家庭環境などによって、その人の考え方は違うもの。子どもだからといって、自分の価値観を押し付けないことが大切だ。
●専門家プロフィール:濱田恵利子
「こどもビッグスマイル」代表。保育士歴30年の経験を活かし、子どもの成長発達方法と、親子で幸せになれるマインドの作り方を伝授。潜在意識を活用した子育て講座のほか、スカイプなどを使った個別相談にも対応している。
(酒井理恵)
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)
■関連記事
・子どもを叱る時間はどれくらいがベストなのか
・自分の子どもと他人の子どもを比べ落ち込まない方法を心理学者が伝授
・園ママだからこそ悩む!子どもの友達のママとは無理にでも仲良くすべき?
■人気Q&A
・厚かましくてケチな子供の友達
・遊びに来る子供のおやつについて