俳優生活10年を過ぎ、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」、主演映画「明日泣く」、主演ドラマ「QP」、そして今年に入り話題作「逆転裁判」への出演等々、勢いづく斎藤工。その主演最新作で、遠藤夏輝の自伝的小説の映画化「不良少年 3,000人の総番(アタマ)」が公開される。70年代を舞台に、ツッパリ全盛期にケンカに明け暮れ、総番争いに巻き込まれていく高校生・千藤に扮した斎藤を直撃。自分の意見をはっきりと語る彼からは、とても強い意志が伝わってきた。
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本作の柱はやはりアクション。「監督とも話して、リハーサルはあまりしない方向で行こうと決めたんです。安全じゃないし、いろんな問題もあるんですけど、観客がアクションシーンだなってただ捉えて観るのではなくて、感情移入するきっかけを作れるシーンにしたかったので」と話す。
オープニングでは頭と頭が強くぶつかる場面があり、実際に当たっているカットをそのまま使用している。「危険なんですよ。本来、あっちゃいけないことなんですけど、でもこの映画で、そこ(ケンカの場面)がぬるいと全体がぬるくなってしまう。だからリアル感を出すために、できるだけのことはしたかったんです」と冷静に語ってみせる。
また演じた千藤は、3000人の総番というサブタイから想像される、定番のツッパリタイプとは異なり、むしろ真面目で繊細な青年に映る。これには原作者から得たインスピレーションが大きかったという。「遠藤先生にお会いしたときに感じたのが、やんちゃしてたんだろうということ以上に、その人間性だったんです。懐の深さというか。3000人を締めている強い男にならなきゃというより、この先生なら、そう成り得るなという匂いがしたんです」。
そして「千藤は総番になるために戦っているわけじゃなくて、守るべき人のために戦っている人。先生は、小さい頃、ご両親がいなくて親戚のところで暮らしていた。両親とか兄弟といった自分の半径というか輪っかが、多感な時期になかったんです。だからもしかしたら千藤は、彼女や親友たちと、血管みたいなものが繋がっている人なんじゃないかなと感じたんです」と、その内面を代弁した。
さらに恋愛パートから“人を想う大切さ”にも言及。「当時は携帯もなくて、もどかしいけれど、それがまたいいんです。待っていたり待たせたり。今はメール一通送れば、お互い時間を有効に使えたりする。利便性は高いですけど、でも相手を想う時間は当時のほうが圧倒的に多い気がするんです。本質的にはそっちのほうが豊かなんじゃないかなって。もちろん不良の少年の話で、暴力も出てくるんですけど、恋愛に限らず、他者を想う時間というか質感が、ここでは明らかに違う」と語り、「そうした部分も、70年代を舞台にしたこの作品から感じ取ってくれたらいいなと思います」とメッセージを送った。
ちなみにシネフィルとしても知られる斎藤。自身のシングル曲では30分のショートフィルムの監督を務めた。伊勢谷友介や染谷将太ら、同じくシネフィルと呼ばれる俳優たちと話すことも多いらしく、「そういう仲間たちと一時的にでもいいのでタッグを組んで、おもしろいことができたらなとは思ってます。常に、そんなのもアリなんだっていう場所に居たいですね」と映画への情熱と好奇心の高さも伺わせた。(取材・文・写真:望月ふみ)
「不良少年 3,000人の総番(アタマ)」は3月10日より池袋シネマ・ロサほかにて公開
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オープニングでは頭と頭が強くぶつかる場面があり、実際に当たっているカットをそのまま使用している。「危険なんですよ。本来、あっちゃいけないことなんですけど、でもこの映画で、そこ(ケンカの場面)がぬるいと全体がぬるくなってしまう。だからリアル感を出すために、できるだけのことはしたかったんです」と冷静に語ってみせる。
また演じた千藤は、3000人の総番というサブタイから想像される、定番のツッパリタイプとは異なり、むしろ真面目で繊細な青年に映る。これには原作者から得たインスピレーションが大きかったという。「遠藤先生にお会いしたときに感じたのが、やんちゃしてたんだろうということ以上に、その人間性だったんです。懐の深さというか。3000人を締めている強い男にならなきゃというより、この先生なら、そう成り得るなという匂いがしたんです」。
そして「千藤は総番になるために戦っているわけじゃなくて、守るべき人のために戦っている人。先生は、小さい頃、ご両親がいなくて親戚のところで暮らしていた。両親とか兄弟といった自分の半径というか輪っかが、多感な時期になかったんです。だからもしかしたら千藤は、彼女や親友たちと、血管みたいなものが繋がっている人なんじゃないかなと感じたんです」と、その内面を代弁した。
さらに恋愛パートから“人を想う大切さ”にも言及。「当時は携帯もなくて、もどかしいけれど、それがまたいいんです。待っていたり待たせたり。今はメール一通送れば、お互い時間を有効に使えたりする。利便性は高いですけど、でも相手を想う時間は当時のほうが圧倒的に多い気がするんです。本質的にはそっちのほうが豊かなんじゃないかなって。もちろん不良の少年の話で、暴力も出てくるんですけど、恋愛に限らず、他者を想う時間というか質感が、ここでは明らかに違う」と語り、「そうした部分も、70年代を舞台にしたこの作品から感じ取ってくれたらいいなと思います」とメッセージを送った。
ちなみにシネフィルとしても知られる斎藤。自身のシングル曲では30分のショートフィルムの監督を務めた。伊勢谷友介や染谷将太ら、同じくシネフィルと呼ばれる俳優たちと話すことも多いらしく、「そういう仲間たちと一時的にでもいいのでタッグを組んで、おもしろいことができたらなとは思ってます。常に、そんなのもアリなんだっていう場所に居たいですね」と映画への情熱と好奇心の高さも伺わせた。(取材・文・写真:望月ふみ)
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