[カブール 2日 ロイター] 目指すは五輪の金メダル──。アフガニスタンの屋内練習場では、シャブナム・ラヒミさん(19)とサダフさん(18)姉妹が、ボクシングのトレーニングに励んでいる。2人は同国初となる女子ボクシング代表選手としてリングに上がる。
「ボクサーになるのが夢だった。初めは、女性がするものではないと父に反対された」と妹のサダフさんは語る。
アフガンの女子ボクシング代表チームは2007年に結成。チームは五輪委員会などから経済的な援助を受けたものの、まだ必要なものは完全にそろっていない。練習場は鏡が割れ、壁の塗料は剥げ落ちた状態で、中には、ほこりを吸わないようマスクを着けて練習に励む少女もいる。
多くの女性が教育や仕事において制限を受けているアフガニスタンでは、女子ボクシングは世間にほとんど浸透していない。タリバン政権下では、女性に対して全てのスポーツが禁止されており、2001年に政権が崩壊した後でも、男性に比べると女性は機会に恵まれていないのが現状。
また、アフガンでは女性が戦うことはタブー視されており、「練習をやめなければ殺す」などという脅迫電話がかかってきたこともあるという。
それでも、姉のシャブナムさんは力強く語る。「良いボクサーになれば、祖国に誇りをもたらすことができる。アフガンの国旗を掲げるのが夢だ」。
ロンドン五輪の予選は、5月に中国で開かれる。
「ボクサーになるのが夢だった。初めは、女性がするものではないと父に反対された」と妹のサダフさんは語る。
アフガンの女子ボクシング代表チームは2007年に結成。チームは五輪委員会などから経済的な援助を受けたものの、まだ必要なものは完全にそろっていない。練習場は鏡が割れ、壁の塗料は剥げ落ちた状態で、中には、ほこりを吸わないようマスクを着けて練習に励む少女もいる。
多くの女性が教育や仕事において制限を受けているアフガニスタンでは、女子ボクシングは世間にほとんど浸透していない。タリバン政権下では、女性に対して全てのスポーツが禁止されており、2001年に政権が崩壊した後でも、男性に比べると女性は機会に恵まれていないのが現状。
また、アフガンでは女性が戦うことはタブー視されており、「練習をやめなければ殺す」などという脅迫電話がかかってきたこともあるという。
それでも、姉のシャブナムさんは力強く語る。「良いボクサーになれば、祖国に誇りをもたらすことができる。アフガンの国旗を掲げるのが夢だ」。
ロンドン五輪の予選は、5月に中国で開かれる。