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ベンダース初の3D作品「Pina 3D」 心を震わせる映像に坂本龍一が涙

 ビム・ベンダース監督が、2009年に逝去したドイツの世界的天才舞踊家ピナ・バウシュさんの世界を、3Dで撮影した最新作「Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」。公開に先立ち、本作を絶賛するコメントが各界から届いた。

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 第84回アカデミー賞外国語映画賞ドイツ代表にも選出された本作は、ダンサーと共に踊る3Dクレーンカメラで撮影され、躍動感あふれる美しく新しい映像世界をつくり上げた。舞台は“生”で鑑賞するものという既成概念を打ち破り、数々の映画祭で注目を集め、各国で大ヒットしている。

 音楽家の坂本龍一は「ぼくはずっと泣いていました」と、涙を流すほどの感銘を受けたと告白。バウシュさんと親交のあった、デザイナーの山本耀司氏は「ピナの作品を見たことがない人も、これだけは、この映画だけは見たほうがいい。こういうアーティストが存在し、表現し続けた。つい最近まで。この映画を通じてそれだけは見ておけ」と断言している。

 バレエダンサーの首藤康之は「ピナの優雅に闘い続けている姿は、僕たちダンサーにとっていつも愛と勇気を与えてくれた」。ミュージカル演出家の宮本亜門氏は「二人のクリエーションが、美しく化学反応した崇高な名画。またピナへの鎮魂であり、愛すべきダンサーたちへ彼女からの心に響く遺言」。宝塚出身の女優鳳蘭は「本能を限界まで追求し表現力を超えた体の動きに心が洗われ、私までピュアになりました。ピナ・バウシュは、魂の語り部です」と、舞踏、演劇界からの称賛の声は大きい。

 永瀬正敏は、「二人の偉大な才能の主の想いを一つの作品で体感できる……なんてぜいたくで素晴らしい作品なんだろう」と思い入れ深く語り、映画「モテキ」が大ヒットした大根仁監督は、「今まで3D表現に魅力を感じたことは一度もなかった。Pinaを見てやっとわかった。これこそが3D映画であり21世紀の新しい映像表現なのだと」と、今までにない3D表現の新しい可能性と魅力を発見したようだ。

 「Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」は2月25日から全国で公開。

【作品情報】
Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

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(C)2010 NEUE ROAD MOVIES GMBH, EUROWIDE FILM PRODUCTION

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