Image may be NSFW.
Clik here to view.
■日本の「夫の家事参加時間」は、先進国の中で最低水準!
皆さんのご家庭では、夫はどのくらい家事をされていますか? 少し前の調査になりますが、平成18年度に行われた総務省の「社会生活基本調査」によれば、日本の「6歳未満児を持つ男性の1日の家事・育児時間」は平均で育児が33分、家事が27分、合計1時間なのだそうです。
これは、先進国の中では最低水準。ちなみにアメリカは育児が1時間5分、家事が2時間8分、イギリスは育児が1時間、家事が1時間46分、フランスは育児が40分、家事が1時間50分となっています。
しかし、この結果だけを見て「日本の男性はひどい!」と簡単に切り捨てるわけにはいきません。日本の男性の労働時間の長さは世界でもトップクラス。家事や育児を「やりたい」と思っていても、平日の帰宅は22時以降という方も少なくないのです。
働く妻も増える中、「同じように仕事をしているのに、なぜ妻ばかりが家事をしなければいけないの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。「ゴミ出し」「お風呂掃除」など分担を割り振ってみたものの、結局うまくいかず、夫の家事参加が夫婦げんかの種になっている場合もよく見られます。
ここでは、上手に夫に家事をさせる、上級妻のテクニック5つをご紹介しましょう。夫婦間での家事分担に悩む方、必見です。
■上級妻テクニックその1:形から入る
夫の家事へのモチベーションアップの一つが、道具などの「形」。一般的にさまざまな「モノ」へのこだわりや、うんちくが大好きだという男性心理をうまく利用しましょう。「これが1日に3000食売れてるという○○よ」「CMで『1杯で汚れを分解』って紹介してた洗剤なの」「プロ仕様の厚板鉄板の鍋らしいの」など、関連する道具や食材に興味を持ちそうなものを用意すると、夫の「食いつき」が違ってきます。また、男性向けのかっこいいエプロンを用意しておくなど、夫自身が「家事する俺ってかっこいい」と思えるような演出も効果的です。
■上級妻テクニックその2:目標設定
仕事の中ではどんなミッションでも必ず「目標」を設定し、それを攻略・達成するというフローで進められます。ところが、毎日の家事は「どこまでやるか」「いつまでにやるか」が明確でない場合が多いのです。たとえば「掃除」といっても、どの部屋をきれいにするのかという作業の範囲、また、どこまで細かくやるのか(床に掃除機をかけるだけなのか、棚の上も拭くのか、棚の中のほこりもとるのか等)という作業の程度があいまいです。
普段、目標を定め、それに向かって業務を進めている男性にとって、「目標」のはっきりしない家事はモチベーションが上がりません。そこで、明確な「目標」を設定してあげるのが妻のテクニック。「○分間でやってもらえないかしら?」「今日はとにかく床を、掃除機だけで集中的にきれいにしたいの」など、時間や業務の範囲を明確にし、それを達成できたかできないかを後で振り返ることができるようにします。この「ゲーム感覚」が夫のモチベーションを高めるコツなのです。
■上級妻テクニックその3:褒め上手になる
子育てにおいて「褒める」ことの重要性はさまざまなところで説かれますが、「家事する夫育て」でも「褒める」ことは不可欠です。妻にとっては、一緒に暮らす者同士が家事を分担するのは「当たり前」。でも、夫にとっては、まだまだ家事は「オプション」であり、「自分の業務にプラスαで行った作業」というとらえ方が少なくありません。
従って「自分の業務以上のことをしたのだから褒められて当然」と考える夫が、「当たり前のことをしただけで褒める必要はない」と考える妻のそっけないリアクションに落胆するというすれ違いが発生してしまいます。毎日の家事に対して「褒めてほしい」と、女性だって思いますよね。それは男性も同じこと。「褒めてもらえる」ことは人にとって最大のモチベーションの一つなのです。「褒め言葉」こそ「家事する夫」を育てる最良の薬。ぜひ褒めまくりましょう。
■上級妻テクニックその4:大目に見る
自分以外の誰かがやった家事になると、ついついあらが見えてしまうことはありませんか? 掃除を頼んだのにリビングの隅にはまだ綿ぼこりが……。お皿洗いをやってくれたのはいいけれど、お皿の裏にまだ汚れが……。など、ついつい一言文句や嫌味を言いたくなるかもしれません。また、洗濯物の干し方一つをとっても、人それぞれのやり方があるもの。
夫と自分との流儀が違う場合、つい「そうじゃなくて……」と口を挟んだり、自分のやり方を教え込もうとしたりしていませんか? 夫からすれば、家事を手伝ったのだからさぞかし「感謝」「賞賛」されるだろうと期待しているのに、妻から出る言葉が「指導」や「不備の指摘」では、「もう、二度とやるもんか!」となってしまう可能性も。頼んだからには相手に任せる、口出ししない、結果に満足できなくても「お手伝いゼロよりはまし」と大目に見る寛容さが必要です。
■上級妻テクニックその5:一緒に楽しむ
さらに一歩踏み込んで、家事を夫婦のコミュニケーションの手段の一つとして捉えるのが、上級妻テクニック。「○○はパパの担当だからお願いね」と切り分けて終わりにせず、夫の担当部分を逆に「お手伝い」する形で参加してみましょう。作業中のお喋りで会話を増やしたり、わざと背中やお尻を接触させてじゃれてみたり、肩を寄せたり、といった、軽いスキンシップも仕掛けることが可能です。「家事時間=二人が一緒にいる時間」となれば、面倒な家事も楽しいイベントごとに早変わりするでしょう。
さまざまな工夫で夫を家事に「巻き込む」ことで、ぜひ夫婦の時間を充実させてくださいね。
【夫婦関係:二松 まゆみ】
【関連記事】
でき婚でうまくいく夫婦、いかない夫婦
Clik here to view.

■日本の「夫の家事参加時間」は、先進国の中で最低水準!
皆さんのご家庭では、夫はどのくらい家事をされていますか? 少し前の調査になりますが、平成18年度に行われた総務省の「社会生活基本調査」によれば、日本の「6歳未満児を持つ男性の1日の家事・育児時間」は平均で育児が33分、家事が27分、合計1時間なのだそうです。
これは、先進国の中では最低水準。ちなみにアメリカは育児が1時間5分、家事が2時間8分、イギリスは育児が1時間、家事が1時間46分、フランスは育児が40分、家事が1時間50分となっています。
しかし、この結果だけを見て「日本の男性はひどい!」と簡単に切り捨てるわけにはいきません。日本の男性の労働時間の長さは世界でもトップクラス。家事や育児を「やりたい」と思っていても、平日の帰宅は22時以降という方も少なくないのです。
働く妻も増える中、「同じように仕事をしているのに、なぜ妻ばかりが家事をしなければいけないの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。「ゴミ出し」「お風呂掃除」など分担を割り振ってみたものの、結局うまくいかず、夫の家事参加が夫婦げんかの種になっている場合もよく見られます。
ここでは、上手に夫に家事をさせる、上級妻のテクニック5つをご紹介しましょう。夫婦間での家事分担に悩む方、必見です。
■上級妻テクニックその1:形から入る
夫の家事へのモチベーションアップの一つが、道具などの「形」。一般的にさまざまな「モノ」へのこだわりや、うんちくが大好きだという男性心理をうまく利用しましょう。「これが1日に3000食売れてるという○○よ」「CMで『1杯で汚れを分解』って紹介してた洗剤なの」「プロ仕様の厚板鉄板の鍋らしいの」など、関連する道具や食材に興味を持ちそうなものを用意すると、夫の「食いつき」が違ってきます。また、男性向けのかっこいいエプロンを用意しておくなど、夫自身が「家事する俺ってかっこいい」と思えるような演出も効果的です。
■上級妻テクニックその2:目標設定
仕事の中ではどんなミッションでも必ず「目標」を設定し、それを攻略・達成するというフローで進められます。ところが、毎日の家事は「どこまでやるか」「いつまでにやるか」が明確でない場合が多いのです。たとえば「掃除」といっても、どの部屋をきれいにするのかという作業の範囲、また、どこまで細かくやるのか(床に掃除機をかけるだけなのか、棚の上も拭くのか、棚の中のほこりもとるのか等)という作業の程度があいまいです。
普段、目標を定め、それに向かって業務を進めている男性にとって、「目標」のはっきりしない家事はモチベーションが上がりません。そこで、明確な「目標」を設定してあげるのが妻のテクニック。「○分間でやってもらえないかしら?」「今日はとにかく床を、掃除機だけで集中的にきれいにしたいの」など、時間や業務の範囲を明確にし、それを達成できたかできないかを後で振り返ることができるようにします。この「ゲーム感覚」が夫のモチベーションを高めるコツなのです。
■上級妻テクニックその3:褒め上手になる
子育てにおいて「褒める」ことの重要性はさまざまなところで説かれますが、「家事する夫育て」でも「褒める」ことは不可欠です。妻にとっては、一緒に暮らす者同士が家事を分担するのは「当たり前」。でも、夫にとっては、まだまだ家事は「オプション」であり、「自分の業務にプラスαで行った作業」というとらえ方が少なくありません。
従って「自分の業務以上のことをしたのだから褒められて当然」と考える夫が、「当たり前のことをしただけで褒める必要はない」と考える妻のそっけないリアクションに落胆するというすれ違いが発生してしまいます。毎日の家事に対して「褒めてほしい」と、女性だって思いますよね。それは男性も同じこと。「褒めてもらえる」ことは人にとって最大のモチベーションの一つなのです。「褒め言葉」こそ「家事する夫」を育てる最良の薬。ぜひ褒めまくりましょう。
■上級妻テクニックその4:大目に見る
自分以外の誰かがやった家事になると、ついついあらが見えてしまうことはありませんか? 掃除を頼んだのにリビングの隅にはまだ綿ぼこりが……。お皿洗いをやってくれたのはいいけれど、お皿の裏にまだ汚れが……。など、ついつい一言文句や嫌味を言いたくなるかもしれません。また、洗濯物の干し方一つをとっても、人それぞれのやり方があるもの。
夫と自分との流儀が違う場合、つい「そうじゃなくて……」と口を挟んだり、自分のやり方を教え込もうとしたりしていませんか? 夫からすれば、家事を手伝ったのだからさぞかし「感謝」「賞賛」されるだろうと期待しているのに、妻から出る言葉が「指導」や「不備の指摘」では、「もう、二度とやるもんか!」となってしまう可能性も。頼んだからには相手に任せる、口出ししない、結果に満足できなくても「お手伝いゼロよりはまし」と大目に見る寛容さが必要です。
■上級妻テクニックその5:一緒に楽しむ
さらに一歩踏み込んで、家事を夫婦のコミュニケーションの手段の一つとして捉えるのが、上級妻テクニック。「○○はパパの担当だからお願いね」と切り分けて終わりにせず、夫の担当部分を逆に「お手伝い」する形で参加してみましょう。作業中のお喋りで会話を増やしたり、わざと背中やお尻を接触させてじゃれてみたり、肩を寄せたり、といった、軽いスキンシップも仕掛けることが可能です。「家事時間=二人が一緒にいる時間」となれば、面倒な家事も楽しいイベントごとに早変わりするでしょう。
さまざまな工夫で夫を家事に「巻き込む」ことで、ぜひ夫婦の時間を充実させてくださいね。
【夫婦関係:二松 まゆみ】
【関連記事】
でき婚でうまくいく夫婦、いかない夫婦