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三菱電機、電気自動車用小型モーター開発を初めて発表

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三菱電機株式会社は3月8日、モーター駆動部であるインバーターのパワー半導体素子をSiC(炭化ケイ素)化してモーターに内蔵した「SiCインバーター内蔵モーター」を開発した、と発表しました。このモーターのサイズは業界最小とのことです。

このモーターのトピックは、モーター内にインバーターを内蔵したことにより既存のモーターとインバーターのサイズを50%削減した、ということです。
日産リーフや三菱i-MiEVなど今までの電気自動車はインバーターが割と大きな面積を占有していたので、一体化されることによりクルマのデザインや使い勝手が著しく改善されることとなるでしょう。まだ実用段階ではないとのことですが、近々に実用化され、発売されることでしょう。

今回、三菱電機はこのモーターで電気自動車業界に初めて参入すると言う意思を表明しました。

えっ?初めて?と思う方もいらっしゃると思います。三菱自動車がi-MiEVやミニキャブMiEVを出しているにもかかわらず三菱電機が今さら初めてというのもおかしいだろう、と思う方もいらっしゃるでしょう。

実はi-MiEVやミニキャブMiEVは明電舎のモーターとインバーターを使っているのです。ちなみに日産リーフのバッテリーを日産と合弁で作っているのはNEC。
明電舎もNECも住友グループの主要企業。また最近i-MiEVに採用されたバッテリーは東芝製で、こちらは三井グループ。

ここで思い出して欲しいのが住友グループと三井グループは実はソフトに一体化しているということです。
三井住友銀行などはご存知ですよね。三菱の電気自動車の重要な駆動と制御技術はすべて三井住友グループが担当していたのです。

電気自動車の多くは交流モーターを採用しています。交流モーターは三菱電機の得意分野だったのですが、i-MiEVの企画段階では三菱自動車はダイムラーベンツの出資を受けていたためグループ外企業扱いされ、三菱電機が手を出さなかったのではないか、と言う憶測が立っています。

ということで、今回発表されたインバーター内蔵モーターが電気自動車業界への参入の先鞭をつける、ということになるのです。

三菱電機株式会社「SiCインバーター内蔵モーターシステム」を開発
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2012/pdf/0308.pdf

(北森涼介)


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