カップルでも楽しめる！ 映画史上もっとも困難なタイムトラベラーの恋愛物語『きみがぼくを見つけた日』

突然ですが、私はタイムトラベル系の物語に弱く、DVDや映画も時空が絡んでいる物語だと判明するやいなや途端に観てみたくなります。

そんな私が最近見つけたDVDが、全米のベストセラー小説をもとに製作された『きみがぼくを見つけた日』（ワーナー・ブラザース映画）。

大ヒットした感動ラブストーリー『君に読む物語』の、レイチェル・マクアダムズが出演していることにも魅かれさっそく観てみました。

主人公はタイムトラベル病を抱えたヘンリー。

なぜタイムトラベル「病」なのかというと、ヘンリーのタイムトラベルは、どの年代に行くのかどのくらいの時間トラベル先に滞在するか選べず、事前に予測もできないのです。

そのため、5分のときもあれば何週間もタイムトラベルすることも。しかもタイムトラベルが始まるのも突然！　という不便さ......。
　
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物語はヘンリーが自分の幼少時代へタイムスリップするところから始まります。彼の人生のターンニングポイントである、母親を交通事故で亡くしてしまった日です。

しかし何度戻っても事故を防ぐことはできず苦悩する日々......。やっかいなタイムトラベル病によりヘンリーは孤独を抱え淡々と生きています。

そんなある日「やっと会えた！」と目を輝かせてヘンリーの前に表れた、レイチェル・マクアダムズ演じるクレア。未来のヘンリーが少女時代のクレアのもとを何度も訪れていたらしく、2人はついに同じ時空で出会い愛し合うように。

しかし、ヘンリーのタイムトラベル病により深刻なすれ違いが起きてなかなかハッピーエンドにはたどり着けません。ある日には、銃で撃たれ重傷を負った未来のヘンリーまで2人の前に表れ......。

レイチェルの渾身の演技で、初々しい存在感に目が釘付けになります。そして映像の美しさ、切なく温かいストーリーが相まって、後半は涙腺が緩みっぱなしでした。

それにしてもこの映画、ヘンリーとクレアの関係を軸に描かれているものの、通常の恋愛映画では味わえない、目が離せなくなってしまう程のスリルとテンポの良さで男性でも楽しめそう。

ラブコメや恋愛映画を敬遠しがちな彼とも、一緒に鑑賞できそうですね。

スリルとロマンティックな気分を同時に味わえる映画『きみがぼくを見つけた日』。この時期、寒い日のお家デートにいかがでしょう？


［きみがぼくを見つけた日］

（若松真美）

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