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恋の歴史をたどる! 「万葉集」に秘められた恋の秘話とは ≪その2・大伴家持編≫

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 日本最古の歌集である万葉集には、恋の和歌が数多く収められていることが知られています。前回はそんな万葉集の中から、「日本のクレオパトラ」とも呼ばれた額田王の歌をご紹介しましたが、恋多き女性のドラマチックな恋愛模様に、思わず共感してしまった人も少なくないはず♪

 そこで今回は、当時のモテ男として数多くの女性と恋の駆け引きを演じた、奈良時代の貴族・大伴家持(おおとものやかもち)の歌をご紹介! 前回に引き続き、万葉集研究家で『女と男の万葉集』の著者である桜川ちはやさんに、とっておきの和歌を厳選して頂きました。
 
家持は、年の差を越えた“一途な愛”を、次のように歌っています。

百歳(ももとせ)に
老い舌出でて よよむとも 
我は厭(いと)はじ 恋は増すとも
(巻4-764 大伴家持)

≪訳≫
「百歳になって、舌が出て老いて腰が曲がってよぼよぼになっても、私はあなたを嫌ったりはしません。恋は、増す一方ですから」

「これは、作者の大伴家持が10歳以上も年上の紀郎女(きのいらつめ)に贈った歌です。じつはすでに一度、安貴王(あきのおおきみ)のもとに嫁いでいた紀郎女。夫との離別後に出会ったのが、年下の家持でした。紀郎女は、この歌の前に『若いあなたとの恋に溺れてしまいそう。でもきっと、いずれ飽きられて捨てられ、寂しくなるのだから、やっぱりよしましょう』と詠んでいます。ところが、恋多きインテリ貴公子の家持は、年上キラー。それに応えた歌がこれですから、紀郎女はもう“どうしましょう”状態。『こんな歌もらっちゃったら、やっぱりだめ』と、気持ちを抑えられなくなってしまったようです」(桜川さん)

 年下のイケメンを虜にした紀郎女もうらやましい限りですが、何よりも、大伴家持がこんなキザなセリフを言っていたなんて驚き! モテる男性は昔から、女心を理解するのが上手だったんですね。

「ちなみにこの歌の中では加齢現象のことを『よよむ』という言葉でサクッと表現していますが、これは現在にはない古語。高齢化社会で晩婚化が進んでいるいま、復活したら便利な言葉になりそうです」(同)

 なるほど…耳慣れない古語も、意味を知るとちょっと使ってみたくなりますね! いずれにしても、女性として何歳になっても恋愛対象として見てもらえることほど、嬉しいことはないですよね。

 これまでにご紹介してきた額田王や大伴家持の歌のほかにも、万葉集にはまだまだ知られざる恋愛秘話が存在するはず! そこで次回は、「詠み人知らず」とされながらも、現代の私たちに大きな共感を与えてくれる恋の和歌を紹介しちゃいます♪ 乞うご期待!
(池田香織/verb)
参考:桜川ちはや著『女と男の万葉集』(阪急コミュニケーションズ刊 2010年)

(識者プロフィール)
桜川ちはや/日本古典文学研究家。専門は万葉集。2000年10月より、岩手県盛岡市で子どもの芸術遊び「虹色の部屋」を主宰。図書館での読み聞かせなどのほか、読書推進に関わる大人向けの講演会やワークショップ、レクチャーも行う。また、イラストレーターとしても活動中。

「恋する万葉集ブログ」
「芸術遊び 虹色の部屋」HP

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