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続編が望まれる映画 「けいおん!」山田監督 「ソフィア・コッポラみたいな女の子の映画を撮りたい」

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深夜アニメとしては異例の社会現象まで巻き起こした“ゆるやか部活アニメ”の劇場版、映画「けいおん!」の山田尚子監督が、ロングランヒットを記録中の要因と同作と駆け抜けた3年間を振り返った。

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昨年12月3日(土)の公開から超ロングランヒットを更新中の本作は、桜高軽音部のガールズバンド“放課後ティータイム”のおなじみの5人が卒業旅行でロンドンへ。まさにシリーズの集大成的な作品として、ファン待望の劇場版として大歓迎で上映がスタートした。「ファンの方の愛とスタッフの愛、その両方に支えられました。彼女たちの目線でアニメも音楽も作っていたので、純粋な作品になったと思います」と勝因を分析する。物語が終わってほしくない願いを込め、映画館にはリピーターが続出中だ。続編を望む声も山田監督の元に届いているそうだが、「個人的にもまだまだやりたいけれど、今終われば美しい。その間で葛藤している感じです(笑)。お正月映画で毎年1本みたいなシリーズ化も素敵ですが(笑)、テレビシリーズを2期やって今回の映画ですっぱり終わるということも1つの青春の形としてはいい結末だと思います」とリアルな胸の内を吐露。「唯や彼女たちのことを第一に考えたい」。シリーズを愛するがゆえの苦悩だ。

山田監督は、3年間、「けいおん!」に携わった。何をするにも彼女たちのことで頭がいっぱいで、友人たちと食事をしていても気づけば話題は彼女たちのことばかり。作品に出会う前と現在とでは、「生活や環境に著しい変化が起こった」と回想する。「すべてが終わった時に人と話すことがなくなっていて、一瞬、路頭に迷いました(笑)。『けいおん!』のことしか考えていなかったなと思いました。最近は女の子でいることを思い出したので、部屋の模様替えを考えています(笑)」。大好きだった音楽も、作品に影響を与えるという想いから聴かなくなった。すべては、「『けいおん!』のためで、邪魔しないようにしていましたね。人が変わってしまいました(笑)。より真面目になって、作品を真剣に愛することを覚えましたね」と長い“部活動”を振り返る。その禁欲的な努力が功を奏して、第35回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞にも選ばれた。「大きすぎて、イメージができていないですね。まだ現実味がないので、半信半疑です(笑)」。

実写映画にも興味があるというが、「まだまだアニメーションの世界では半人前なので、表現の確立を目指したいと思っています。なので、実写を考える段階はまだまだ先ですね」と襟を正す。それでも、ソフィア・コッポラのような作品には興味があるそうで、「おしゃれ映画と思っていましたが、意外に男らしい作風ですよね。あの生っぽい感覚で女の子を撮ってみたいです」と告白!映画「けいおん!」は、「『これが最後!』と悔いが残らないように、それこそ唯たちと卒業旅行に行く気持ちで作っていました。今は終わったばかりなので、何も考えることができないという心境が正直な感想ですね(笑)」。

映画「けいおん!」は絶賛公開中。


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