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世界で最も子だくさんな国ってどこ?

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2012年1月30日に「国立社会保障・人口問題研究所」が発表した「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」によると、今後日本では人口減少が進み、2060年の人口は8674万人となる見込み。一方、国連人口基金の発表によると、昨年10月31日に、世界の人口は70億人を突破したという。

人口減少が進む日本と、増加する世界の人口。

これらの問題を知るうえでポイントとなるのが、合計特殊出生率。ざっくりいえば、ひとりの女性が一生のうちに産む子供の数の目安である。

たとえば、「日本の将来推計人口」は、日本の合計特殊出生率が、2010年の1.39から最低値の1.33(2024年)を経て、長期的には1.35で収束することを前提に試算されている。人口減少を避けるためには、合計特殊出生率「2.1」程度以上が必要と言われていて、「1.35」程度では大幅な人口減少が避けられないのは一目瞭然である。

では、逆に出生率の高い国はどこなのか?

2011年5月にWHO(世界保健機関)が発表した「世界保健統計2011」によると、世界193カ国のうち合計特殊出生率が最も高かったのは、アフリカのニジェールの「7.1」。続いてアフガニスタン「6.6」、ソマリアの「6.5」だった。

一方、合計特殊出生率が低かったのは、韓国やボスニア・ヘルツェゴビナの「1.2」、日本、ドイツ、シンガポールなどの「1.3」など。合計特殊出生率が最も高いニジェールと日本では、実に6倍近い開きがあるのだ。

地理的な分布で見ると、世界の合計特殊出生率の平均「2.5」を超える国の多くが、アフリカや中南米・カリブ海、西アジアに存在。特に「4.0」を超える国々のほとんどは、アフリカの国々に集中している。

ちなみに、日本の過去の合計特殊出生率の推移を見てみると、1947年頃の第一次ベビーブーム時には「4.5」以上で、これは、現在のカメルーンやコートジボアールなどのアフリカ諸国並み。1970年代前後の第二次ベビーブームあたりには一時「2.2」と現在のアルゼンチン並みになったが、その後は減少を続けている。

一般的に「発展途上国は子だくさんで、先進国は少子化が進む」と言われているが、合計特殊出生率が「1.4」を下回る日本や韓国、ドイツ、イタリアに対し、アメリカや中国、フランス、イギリスなどは「1.8」以上をキープしている。人口は国の未来を大きく左右する要素だけに、やっぱり気になる問題だ。
(吉原 徹/サグレス)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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