俳優の寺島進が12月20日、映画美学校アクターズ・コース公開講座「映画俳優との対話」第4回に出席した。故松田優作さんの監督作「ア・ホーマンス」(1986)で映画デビュー。その後、北野武監督の「その男、凶暴につき」(89)で注目を集めた寺島はふたりの“監督”との出会いを述懐。「ただ歩いているシーンを、優作さんが『いいね、いいね』とほめてくれた」「北野監督から『役者は一生現役でいられる職業。死ぬ間際でも売れれば、それが天下』と言われて一生役者を続ける覚悟ができた」と語り、感謝の意を表していた。
・【フォトギャラリー】寺島進、篠崎誠監督が登場したアクターズ・コース公開講座の模様はこちら
映画美学校アクターズ・コースは今年5月に劇団「青年団」との共同企画で新設され、映画だけでなく、演劇など幅広いジャンルで活躍する俳優の育成を行う。その一環として、現役の映画俳優を迎えて、対話形式でこれまでの経験や演技に対する考えを聞く公開講座。会場となった東京・渋谷の映画美学校には、アクターズ・コースの学生をはじめ、一般の聴講生も含めた約70人が駆けつけた。初主演作「おかえり」(95)を手がけた“盟友”篠崎誠監督を聞き手に、リラックスした雰囲気のなか、予定時間を大幅に超える2時間弱の講座となった。
デビュー当時の目標は「チンピラ役で日本一になること」だったといい、「いろんな人と出会うなかで、自分の個性を生かしてもらったり、いい意味で(個性を)殺してもらったり。ただ、自分の軸だけはブレないように意識していた」。学生から“プロ”の定義を問われ「そういう線引きは大嫌い。映画を見て『この人、いいな』と印象に残れば、それがいい俳優だと思う」と持論を展開し、「演じる上で意識していること? 体調管理。役者は体が資本だから。それに本(脚本)にほれこむことが大事」とアドバイスした。
現在はテレビドラマへの出演も増えており「人間誰しもないものねだりだから、映画に戻りたいって気持ちもある。映画が好きだし、特に今はヤクザ映画が少なくなっているから」。それでも「もちろん、どっちがどうって話じゃなくてバランス感覚を大切にしたい。仕事を選ぶ基準は、まずは中身だし、役の大小なんて関係ない」という。今後、仕事したい監督として熊切和嘉、山下敦弘、園子温らの名前を挙げていた。
2012年1月10日には、女優の洞口依子を招いた第5回「映画俳優との対話」が開催される。
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