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映画ファンから愛される「スクリーム」の魅力再検証! 実は甘酸っぱい青春ドラマ?

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シリーズ誕生から14年、そして前作から11年を経て製作されたシリーズ最新作の映画「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」。同作の公開直後から、新たなエピソードの製作が噂されるなど、本シリーズの人気は極めて高い。何がそこまで人々を熱狂させるのだろうか?最新作のDVD&ブルーレイ発売を前に、怖がりながらも愛されるその魅力に迫ってみたい。

【特集】シリーズ初心者必見! 知っておくと楽しさ倍増「スクリーム」入門ガイド

マスクをかぶった謎の殺人鬼“ゴーストフェイス”にティーンが次々と殺害されていく、というプロットは1980年代に量産され、ホラー映画の定番ジャンルとなった映画「13日の金曜日」的スプラッター映画そのままである。しかしそのジャンルは、悪趣味、残酷過ぎる、マンネリ、低予算過ぎる、ということから次第に姿を消していった。そんな逆風の中で登場した映画「スクリーム」は予想外の大ヒットを記録し、パロディ映画が製作されるほどの浸透力を見せた。

本作の魅力は、いわゆるスラッシャー映画の流れを踏襲しながらも、それらを否定し、時に笑いの要素に変え、欠点を補填した部分にあるだろう。ティーンたちが次々と殺されていくが、残酷な描写は極力避けられ正視できる表現で描かれる。特殊メイキャップアーティストの仕事を前面に出したスラッシャー映画とは真逆である。その変わりに強調されているのが、巧妙なストーリーテリングと“ゴーストフェイス”は誰かという犯人探しだ。

第1作が日本で公開された際にピックアップされたのが、脚本家のケヴィン・ウィリアムスンだった。主演俳優ばかりが取り上げられることが常の風潮の中で、これは異例だった。それほどストーリーが秀逸だったのだ。低予算のスプラッター映画にありがちな捨駒キャラクターは存在せず、登場人物それぞれの個性が際立っている。そして全員が怪しく見えてしまうシチュエーションの数々が中だるみを許さず、ラストのネタばらしにいたっては爽快感さえあるほどだ。また劇中で「ホラー映画あるある」を紹介、批判しながらも、登場人物たちがそれらお決まりパターンに陥っていくというブラックな笑いも、作品のリズムにいい変化を与えている。

「スクリーム(悲鳴)」というタイトルからもわかるように、作品全体が過去のホラー映画に対するオマージュになっているのだが、実は根底に青春ドラマという水脈があるのもポイントだ。そもそも脚本家のケヴィンは、10代の青春を描いた人気海外ドラマ「ドーソンズ・クリーク」でも大成功した人物。ほかに手掛けた映画「パラサイト」「ラストサマー」もいわゆる学園モノで、ホラー要素を除くと甘酸っぱさが残る作品ばかり。映画「スクリーム」1作目でも、主人公シドニーは「ロミオとジュリエット」のような初々しい恋愛をしている。

シリーズ最新作となった映画「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」は、スタッフ、キャストとともにオリジナルメンバーが集結し、新たなる世代へと受け継がれる恐怖を描く。その一方で、第1作目に対するオマージュという驚くべき側面もある。続編が製作されるたびに“怖面白さ”を増していく本シリーズには、「続編にはろくなものがない」という定番ルールは当てはまらなさそうだ。

「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」ブルーレイ&DVDは、3月2日同時リリース。3月2日TSUTAYAだけでレンタル開始。


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