頭蓋骨を切り開いたミイラの頭部。19世紀イタリアで標本として作成された8体の1つで、その保存方法が解明された。
“ミイラ・コレクション”の作り手は、イタリア北部の町サロの解剖学者ジョバン・バティスタ・リーニ(Giovan Battista Rini、1795~1856年)。新たな化学分析やCTスキャンによると、遺体やその一部を水銀などの重金属を混ぜた溶液に浸す方法で“化石化”したと見られる。使用された遺体は、リーニが勤務していた病院の患者や犯罪者だという。
研究チームの法医人類学者ダリオ・ピオンビーノ・マスカリ氏は、解剖学研究用に作成されたイタリア人のミイラが詳しく分析されるのは今回が初めてだと語る。同氏はイタリア北部ボルツァーノにあるミイラ・アイスマン研究所に所属している。
研究の詳細は「Clinical Anatomy」誌に掲載される予定。
National Geographic News
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