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新垣結衣、得意料理は肉ジャガと本格シチュー

 東野圭吾の人気ミステリーを映画化した『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(2012年1月28日(土)全国東宝系ロードショー)で、新垣結衣さんが演じたのは、幼馴染みの恋人・冬樹とつつましい同棲生活を送る香織という役柄。冬樹が日本橋で起きた殺人事件の容疑者とされていること、そして事件直後に事故に遭い、現在は意識不明の重体であることを知り、彼の無罪を信じながらも、彼女の心は揺れる。

 「彼は殺人なんてする人じゃないっていう確信はあるんです。でも、もしかしたら、自分のせいでそんなことをしてしまったんじゃないかって、彼のことを疑ったり自分を責めてしまったりもする。ひとつじゃない感情がすごくリアルだなって」(新垣さん)

 香織の複雑に揺れる心は、小説よりも映画のほうが色濃く感じられる。演出上のねらいもあるだろうが、やはり新垣さんの演技が、香織にしっかりと命を吹き込んだように思えた。そんな彼女を支える、一冊の本がある。わずか20ページの小さな絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん こぐま社)だ。

 「ちっちゃい頃、しつこいぐらい母に読ませていたらしいんです。絵もかわいいんですが、なにより音の表現が楽しい。ホットケーキのタネを“ぽたあん”とフライパンに落とすところから、“ぴちぴちぴち”“ぷつぷつ”“ぽいっ”“はい できあがり”ってなるまでを順番に描いている、この見開きページが一番好きです。母がいつもより声を高くして読んでくれたのを、よく覚えていますね」

 沖縄から上京して、早7年。今では東京の一人暮らしに慣れ、自炊もするようになった。得意料理は、肉じゃがとシチュー。シチューは市販のルーを使わず、ホワイトソースから作るという本格派。ホットケーキも上手に焼けるようになってきたそう。

 「ホットケーキって、意外と難しいんですよ。端がどうしてもくるっと丸まっちゃって、この絵本みたいにきれいな円にならない。でも最近、近い感じにはなってきました。フライパンを温めたあとは、一度濡れ布巾の上にフライパンを置いて、冷ますっていう手順を踏んだほうがいいみたいです。それは、この絵本には描いてないんですけどね。絵本だけでは学びきれなかったものが、何度か失敗するうちにいろいろ身に付きました。私もちょっと、大人になったってことかな(笑)」

(ダ・ヴィンチ2月号 あの人と本の話より)

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