
■リビングってどうしてすぐに散らかるの!?
と、ツノを生やしてムカムカしている皆さん! どの家でもそうですよ〜。だってリビングは、家族みんなが過ごす場所。家族共有のモノがたくさんあるだけでなく、家族のめいめいが持ち寄り、そのまま置きっぱなしにしていくモノも集まるんですから、散らかってしまうのは当然です。ある意味、すぐ散らかるリビングは、家族が仲良く暮らせていることを反映しているのかもしれませんね。
■すぐに片づく仕組みを作ろう!
でも、家族でゆったり過ごしたいリビングが、いつも散らかっているのはストレスです。散らかるのは仕方ないとして、すぐに片づく仕組みを作っておきたいですね。リビングに必要なのは、「家族それぞれの固有のモノが識別できる」「モノがなくならない」「誰にでもできる」お片づけです。ここでは、リビングにありがちな問題点を解決するための、お片づけの仕組みをご紹介します。
■食卓やカウンターの吹きだまりは?
財布やアクセサリー、領収書や手紙、薬に化粧品……。食卓やカウンターの上には、こういった細かなモノが集まり、積み上がります。これらを整理分類するには、「同じ形の、重ねられるカゴ」が便利。あまり大きくない、なるべく目の細かいものが最適です。これらの一つ一つに、「貴重品」「紙」「雑貨」などの役割を与え、吹きだまりになってしまったモノの山を分類していきます。分類さえしておけば、紛失しづらくなりますし、探せばすぐに出てきます。
カゴに入れっぱなしだと、カゴはたちまちあふれ出しますから、なるべく早く本来の場所に戻すこと。不要なときは、重ねておけば一つ分の面積しかとりません。
■ソファに積み上がる洗濯物は?
よくあるお悩みの一つが、取り込んだまま畳めない洗濯物の山。ソファの上や、リビングの隣の和室に積み上げておくと、景色が悪いばかりでなく、自分の着替えを探すのが面倒です。ここにも、「同じ形の、重ねられるカゴ」を応用しましょう。ただし、洗濯物が入るくらいの大き目のものが適役です。温泉の脱衣所にあるようなカゴを探してみてください。時間がないときは、家族めいめいの洗濯物をカゴに分類しておくだけでもOK。余裕があったらそれを畳み、しまう時間がなければカゴを重ねておきましょう。やはり、カゴ一つ分の面積で済みます。
■つい置きっぱなしにしてしまうバッグは?
帰宅してすぐ、床の上やソファに投げ出してしまうバッグや荷物、椅子の背にかけてしまう上着。これらが散らかりの基礎を作ってしまいます。クロゼットに戻すのが大変なら、壁やドアに設置したフックにかけておきましょう。床やソファに置かず、壁にかけられているだけで、シワにならず、見つかりやすく、元にも戻しやすくなります。
■「住所を決める」ってどうすればいいの?
「すべてのモノには住所を与え、出したらそこに戻す」が、お片づけの鉄則。でも、この「住所を決める」が往々にして難しいのです。もっとも簡単な方法は、中身のラベルを貼った引き出しにしまうこと。「文房具」「化粧品・アクセサリー」など、それぞれにあらかじめ役割が与えられていれば、それが住所となり、入れるだけで分類と収納が1アクションで完了するのが、引き出しのいいところです。
■片づけやすいリビングで、暖かな冬を!
散らからないように気を使うことも大切ですが、そればかりでは疲れてしまいますね。散らかってもいい、スピーディに片づける仕組みと、家族全員で片づける習慣を味方にして、暖かいリビングで楽しい冬を過ごしてください。
【シンプルライフ:金子 由紀子】
【関連記事】
「気がついたらやっておく」ができない理由