「私は鑑定するときに、生年月日、干支、氏名、住所、家族構成をお聞きし、それをボールペンで書きます。そして神様にそれらの情報を口頭でお伝えしてから、鑑定に入ります」
という沖縄最強のユタとしてテレビで話題になった照屋全明さんの初の書籍『ウスリの心でいまを生きよう』（光文社）を読んでみました。
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■どろどろの愛憎まで引き受ける「ユタ」という職業
ウスリというのは沖縄で自然に対する「畏れ多い」という気持ちを意味する言葉。
本の前半では照屋さんがどうしてユタになられたのかと、「医者半分、ユタ半分」ということわざがある沖縄でのユタとしての生活が綴られています。
父方が宮古島の出身である筆者の個人的な印象ですと、ユタの担当する、生活の中から澱のように生まれる悩みの部分は愛憎と言いましょうか、相談者がかなりどろどろとしたものを持ちこん
でその縛られた思いから解放されたい......という場合が多いように感じていました。
照屋さんの鑑定方法が家族全員を鑑定するというスタイルなのも愛憎がからまりやすい血縁関係から的確な道標となる助言ができるという意味で沖縄らしいと思います。
もうすぐ1年の締めくくり12月ということで「占い師さんに観てもらいたい！」という気持ちになられている方も多いでしょう。本の後半では照屋さんがこれまで5万人を鑑定してきた中から得た「伝えたい言葉」を仕事、お金、恋愛、結婚というカテゴリーでお話しされています。今回は気になる恋愛についてのお話の部分をピックアップしてご紹介しましょう。
■女性のほとんどが恋愛や結婚に関する悩みを相談
「恋愛しても長続きしない」
「結婚がしたいのに、家庭のある男性とばかりお付き合いをしてしまう」
「好きになった人に振り向いてもらえない」
「いまの彼と別れたほうがいいか」
「離婚をしたいけれど、別れても大丈夫か」
女性の相談者のほとんどが、上記のような「恋愛がうまくいかない」悩みか「別れ」にまつわる相談をされるのだそうです。マイスピのスピ女Q＆Aの投稿でも多いお悩みですね。
照屋さんによると「別れ」の相談をされる女性の多くはすでに「別れたいし、別れた方がいいのはわかり切っている」と自分の中で結論を出していて照屋さんに背中を押してほしい、といった方が多いそうです。
「この人と別れたら、次の恋人は見つからないんじゃないか」という最後の迷い、執着をふっきるための助言がほしいんだな、と照屋さんは相談者の心のうちを見抜いた時には「次のお相手は、おない年の人ですね」とパッと明るい表情になるような鑑定をしてくれるのだとか。
それは「そもそも人生において恋愛に限らず、『出会わなかったほうがよかった』という出会いはありません」という照屋さんのお考えによるものなのかも......。次の出会いの存在を教えてもらえるとホッとしますものね。
最後に「恋愛について悩んでいる」方への照屋さんからの伝えたい言葉を。
「『いま、恋愛について悩んでいる』という方は、何かを学び、経験している最中でもあるのです。つらい経験をされているかもしれませんが、その経験はあなたの幸せを実現するためのステップなのだと思って、つらい気持ちに負けずにいてくださいね」
［照屋全明オフィシャルサイト］
（まりこ）
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