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歌う俳優はどこに行った?アクター&シンガー、二足のわらじを履いた俳優の減少を紐解く!

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 ここ数年、ドラマや映画の主題歌に異変が起きている。ジャニーズ所属のアイドル主演ドラマは別として、出演している俳優が自ら主題歌を歌う作品がほとんど見当たらない。いつぞやの反町隆史、江口洋介、吉田栄作のような俳優はどこにいったのか。「TV Bros.」5/9発売号(東京ニュース通信社刊)では、昭和30年代~40年代に活躍した石原裕次郎、小林旭、加山雄三という銀幕スターと呼ばれる時代から溯り俳優と歌の歴史を紐解くとともに、現在の若手俳優と歌の状況を分析している。

【関連写真】80年代アイドル映画は「ツッコミ」要素満載!? アイドル映画の正しい見方と楽しむコツ

 まずは銀幕スターと呼ばれた石原裕次郎、小林旭、加山雄三の3人。この時代は、本当にブッ飛んだ伝説が多数存在する。裕次郎伝説を1つ挙げるとすれば、彼はレコーディングスタジオでも“ビールや水割りを飲みながらレコーディングをすることが定例になっていた”こと。このほかレコーディング前に歌詞のほかメロディーすら覚えてこないなど、この時代のスターは今では考えられないくらいVIP過ぎるスターなのである。

 80年代~90年代前半になると、刑事ドラマやトレンディードラマが人気となり主題歌を歌う俳優が増加。今は「相棒」の杉下右京役として人気の水谷豊や、様々な役柄を演じ分ける西田敏行など自身が主演するドラマ主題歌を歌い大ヒットを飛ばす。また、フジテレビに“月9枠”ができたのもこの頃であり、江口洋介や陣内孝則、吉田栄作、三上博史など人気俳優が精力的に音楽活動もしていた時代であった。

 90年代後半からは、ジャニーズ所属アイドルのドラマへの大挙進出で、ジャニーズ関連の主題歌が徐々に増え、2000年代後半になるとGReeeeNやAKB48など、話題性のあるアーティストの台頭が目立ち、俳優が歌う姿をトンと見かけなくなる。そのような中で、織田裕二は音楽活動をしているイメージが強い俳優だ。シングルやアルバムを積極的に発売しているが、最近は織田といえば“世界陸上”のイメージが強い。

 織田以外で音楽活動を行っている俳優に、玉木宏や藤木直人が挙げられる。(反町隆史は、1998年に発売された「POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は~」のイメージが強く、今も音楽活動をしているように見えるが2000年を持って音楽活動は休止している。)玉木は海外公演を含む全国ツアー、藤木は全国ツアーのほか、「おしゃれイズム」のテーマ曲の作曲を担当。過去には自身が主演するドラマの主題歌を何曲か歌っており、数少ない主題歌を歌う俳優の一人である。新人の俳優となると、歌っている人すら見当たらず、せいぜい「マルモのおきて」の主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を歌った鈴木福くんぐらいである。

 以上を、あくまで勝手に織田裕二の「歌えなかったラブソング」のタイトルを基に例えると、石原裕次郎、加山雄三、織田裕二等は曲がヒットしたので「歌えたラブソング群」、藤木直人、玉木宏等は「歌ったけれど広まらなかったラブソング群」に分類することができる。俳優兼歌手といっても色々なタイプがいることを覚えておこう。

 「TV Bros.」5/9発売号では他に「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」公開記念 チームナックス総力特集やお馴染み「新ドラここがヘンだよ!第一回」などが掲載されている。


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