650光年先のみずがめ座にある螺旋状星雲NGC7293。スピッツァー宇宙望遠鏡の「ウォーム・ミッション」稼働1000日を記念し、NASAが発表した赤外線画像10選の1つだ。スピッツァーは2009年5月に冷却用ヘリウムが底をつき、同年7月27日よりウォーム・ミッションに移行している。
スピッツァーの打ち上げは2003年8月25日。赤外線観測装置3台を駆使し、濃密なちりの雲の内部や銀河中心部など、地上設置では困難な領域を観測するのが目的だった。
総工費22億ドル(約1750億円)を投じたプロジェクトの運用予定期間は5年。その後は機材を絶対零度(マイナス273.15度)近くに保つ冷却剤を使い果たし、赤外線観測は不能になると予測されていた。
しかし、2009年5月15日に液体ヘリウムが蒸発しきった後も、3台の観測装置のうちIRAC(InfraRed Array Camera)だけは機能し続けている。このNGC7293もその成果だ。
スピッツァーチームのメンバーでハーバード大学のジョセフ・ホラ(Joseph Hora)氏は、次のようにコメントしている。「温かい塵やガスが発する赤外線を検知すれば、可視光下では見えない領域まで調査可能だ。NGC7293内部に多数存在する彗星のような塊(Cometary knot:緑色)も、はっきりと写っている」。
National Geographic News
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スピッツァーチームのメンバーでハーバード大学のジョセフ・ホラ(Joseph Hora)氏は、次のようにコメントしている。「温かい塵やガスが発する赤外線を検知すれば、可視光下では見えない領域まで調査可能だ。NGC7293内部に多数存在する彗星のような塊(Cometary knot:緑色)も、はっきりと写っている」。
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