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茨城県民は無類のせんべい好き!?

水戸黄門でおなじみのかつての水戸藩、茨城県の名産物と言えば、やはり納豆を想像する人は多いでしょう。事実、茨城県のホームページにも、全国で販売されている納豆生産量の半分以上は茨城県と書かれています(ちなみに、消費量の第1位はお隣福島県なんです)。

そんな茨城県民の消費傾向は? やっぱり、納豆をよく食べるの? 「総務省 平成21年地域,品目別1世帯当たり1か月間の支出」(二人以上の勤労者世帯)によると、同県の納豆消費金額は全国10位とまずまず。そのほか他県と比べて消費量の多い、食品類は以下の通りでした(単位・円)。

菓子類      …第5位(6902)
干しのり     …第1位(190)
茶飲料      …第5位(609)
果実・野菜ジュース…第4位(1013)
他の飲料     …第2位(2510)

なぜか全体的に、飲料の消費量が他県に比べて多い模様。お菓子も含めて考えると、ひょっとして、茨城県民はおやつの時間が充実している…?

気になってさらに調べてみたところ、県全体のデータではないため一概には言えないが、「総務省 家計調査」の平成21~23年の結果を平均してみると、水戸市は「せんべい」の消費量が全国3位。やはり、茨城県民はお菓子好き? なんでしょうか。

実際に、茨城県内のスーパー4、5店に足を運んでみると、確かにそこには茨城県民のお菓子好きを感じさせる光景がありました。「スナック」「駄菓子・キャンディ」「ビスケット・チョコレート」「せんべい・おつまみ」と、種類別に通路を占拠し、スーパーの4分の1の売り場面積はお菓子コーナーに割かれているほど。特に、せんべいコーナーはスナックコーナーとも別に設けられ、通路の端から端まで各種せんべいが並べられているではありませんか。陳列の仕方は、茨城県産とそれ以外で分けられ、種類も「せんべい」「かきもち」「あられ」と分類される徹底ぶりです。

なぜこれほどお菓子類が充実しているのか? 興味を持った我々は、同県に1週間滞在し地元の生活を観察してみました。すると、ひとつのおもしろい実態が見えてきました。

茨城県には1日2回、おやつの時間がある。

毎日、10時と15時、多くの家庭や農家・工場でお茶の時間が設けられているんです。そして、お茶とともに出されるのが、お菓子。お菓子の消費量が高いのは、お菓子を食べる時間が設けられているからかもしれません。


他県から茨城県に嫁いできた方に話を伺うと、「確かにお茶が習慣として根付いていて、その時間に間に合うようにスケジュールを調整するなんてことも。お茶菓子の代表格のせんべいについては、常に美味しいものを追求してますね」

茨城県民のお菓子、せんべい好きはどうやら本当のようです。
裏を返して考えると、茨城県に行くと美味しいせんべいに出会える可能性が高いってことかもしれませんよ。
(長谷川浩史/梨紗)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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