「恋する女たち」ケン・ラッセル監督、84歳で死去

　イギリスの映画監督ケン・ラッセルが11月27日、病院で亡くなっていたことが明らかになった。84歳だった。

【関連写真】70年代アクション「狼よさらば」を踏まえた「ソウ」監督の傑作

　ラッセルは映画監督の道に進む前は写真家であり、バレエ団ダンサー、さらに軍隊にも所属していたという異色の経歴を持つ。TVや自主映画を中心に仕事をしていたが、「恋する女たち」（69）でその名を知られるようになる。同作はアカデミー賞4部門にノミネートされ、グレンダ・ジャクソンが主演女優賞を獲得した。

　「狼よさらば」（74）などで知られるマイケル・ウィナー監督は生前のラッセルと親交が深く「彼のことは1968年から知っている。彼は最も革新的な監督だった」と讃えた。

　また妻リジーによると、ラッセルは海賊風の葬儀を望んでいたという。まさに革新的なスタイルを貫くラッセルらしい要望である。

　ご冥福を心よりお祈りいたします。


■関連記事
「俺たちに明日はない」オスカーノミネートの衣裳デザイナーが死去
サム・ライミ製作総指揮「スパルタカス」主演俳優、39歳の若さで死去
「スパイダーマン」ベンおじさん役のクリフ・ロバートソン88歳で亡くなる
NFL伝説のスター、「ポリスアカデミー」ハイタワー役のババ・スミスが死去