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四川省出身女性 パンダに興味なかったが日本きっかけで興味

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 かわいい動物の代表格・パンダ! でも、パンダを好きになるきっかけは人それぞれ。映画『51(ウーイー)世界で一番小さく生まれたパンダ』の女性プロデューサー張雲暉氏(中国・四川省生まれ)は、映画と同名の原作本のなかで、パンダ好きになったきっかけをこう明かしている。

 * * *
 四川省生まれの私にとって、パンダは当たり前の存在。小さい頃、重慶の動物園で寝転がっていたパンダを眼にしていましたが、特別な思いはありません。実は、かわいいと思ったこともありませんでした。歩き回るトラや、リンゴを食べるサル……子どものころの私は、動きの多い動物に眼を奪われていたんです。
 
 ところが日本に来て、「四川省の出身です」というと、みんな決まって「パンダのふるさとですね!」と目を輝かせてきました。誰もが口にするんです。

 パンダってなんだろう? この時からずっと気になりはじめました。

 そんな折、パンダのドキュメンタリーを作らないかという話が来ました。四川省出身で、日本語も中国語もできる。パンダにぴったりだということになったようです。でも、パンダに対して関心がない。ならば実際に見てみよう。パンダを見て判断しよう。こう思ったんです。

 そこで私はパンダのふるさと――四川省の成都 にある「成都ジャイアント・パンダ繁殖研究基地」、通称パンダ基地を訪ねました。

 観光客向けに行っているパンダツアーに参加してみました。ガイドの方によると、敷地面積は3万4781.8平方メートル。とても広くて1日では回りきれません。それでも目を皿のようにして、パンダを目に焼き付けました。赤ちゃんパンダ、少年のパンダ、食べているパンダ、遊んでいるパンダ……。どこもかしこもパンダだらけです。

 そのうちに私は、すっかりパンダの不思議な魅力の虜になっていたのです!

 ツアーの最後、「パンダと写真をと撮りませんか?」とガイドから誘われました。パンダとツーショットの写真を撮ることができるというのです。私は隣にやってきたパンダをギュッと抱きしめました。温かさが直に伝わってきます。抱きしめても嫌がらずにじっとしているお利口さんのパンダ。飼育員に名前を聞くと、こう返ってきました。

「ウーイー(51)よ」

 51? 中国人から見てもおかしな名前です。数字の名前なんて! 

「どうして、そんな名前をつけたんですか?」

「実はこの子は、世界で一番小さく生まれたパンダなんです。成都パンダ基地で初めて生きながらえた未熟児で、生まれたときの体重が51グラム。だから51(ウーイー)という名前になったんですよ」

「51グラム?」

「ニワトリの卵、一個分の重さです。ふつう普通の赤ちゃんと比べるとわずか3分の1の体重。だから生んだ母親も見捨ててしまったほど。それがこんなにたくましく成長するんだから……」

 私は俄然 、ウーイーに興味を持ちました。ウーイーのことをもっと知りたい! この子のことをもっと見ていたい! ウーイーの過去に遡りながら、私は4年間、この子を追い続けました。

撮影■張志和

※『51(ウーイー)世界で一番小さく生まれたパンダ』(小学館)より


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