2012年度4月から、全国の公立中学校の体育の授業で新たに必修化された「ダンス」。この「ダンス」にはいったいどんな効果があるのだろうか。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもおなじみの脳科学者・澤口俊之氏が、脳科学的にダンスを分析する。
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中学校のダンス必修化に対して世間の声は賛否両論あるようですし、指導者や生徒、親の中には困惑している人もいるようですが、「ダンス」は、脳科学的に肯定できるものです。
「ワーキングメモリ(作業記憶=状況に応じて意味のある情報をキープしつつ決断する能力)」や、自分をコントロールするのに大切な自己制御力、他人との関係を円滑に行うための社会コミュニケーション力など、通常の授業科目ではうまく伸ばせない脳機能があります。学校の授業で習うことができないけれど、生きていくための基本となる、いわば「地頭」とも呼べる脳の機能です。その「地頭」の能力向上に「ダンス」は効果があるのです。
また、これらの脳機能は、中学ごろから始まる思春期においてとても重要なもので、例えば、21世紀にはいってから増えている思春期のキレやすさ(衝動的攻撃性)や抑うつ症・うつ病などの改善にも効果が見込めます。
※女性セブン2012年5月10・17日号
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中学授業時間 3年で公立は3045時間、私立一貫校は3800時間
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※女性セブン2012年5月10・17日号
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