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友達への嫉妬から心を軽くする方法

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■嫉妬の原因である不安と向き合おう

 先日、ある知人から「嫉妬という感情の乗り越え方についてアドバイスしてほしい」とメールが届きました。彼女は、以前から気になっていた男性を飲み会に誘ったのに、そこで知り合った自分の友人と付き合い始めて、気持ちがモヤモヤしてつらいとのことでした。

 本来であれば友人の幸せを素直に祝福したい気持ちですが、1カ月以上経過しても、まだ気持ちの整理がつかないとのこと。彼女は決して友達を責めたいわけではなく、自分に対してのやり場のない気持ちが、感情の整理をしにくくさせているのだと思います。

 こういった、好きな異性に対する嫉妬とは違う複雑な感情の揺れは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか? 男性の私でさえ、実は何度か経験したことがあります。ここでは、そのような感情が表れたときの、心の落ち着かせ方を一緒に学んでいきましょう。

 まず今回のケースで、なぜ彼女の感情がモヤモヤしたのかを探ってみましょう。以下の3つの要因があったのではと分析できます。

1:自分が満たされていない状況(自分には彼氏がいない)
2:友人の彼は自分が気に入っていた男性である
3:相手に先を越された焦りと不安

 個人的な意見を言わせていただくと、私は幸せな恋愛や結婚に導くためのセミナーを行っていますが、これは自分が幸せだからこそできると思っています。もし自分自身の心が満たされていなかったり、安らぎの感情がなければ、とてもではないですが、人にそんなことを伝えることはできません。仮に言葉で偽って幸せそうに見せても、必ず他人からは見破られるはずです。

 嫉妬の対象が同性で、しかも近い存在であるほど、幸せになってほしい感情と自分が取り残される不安な感情が強く交差してしまうのです。つまり、近い人ほど今の自分を比較させやすいのです。これは相手への嫉妬ではなく、実は自分に対する不安感情から出てしまう現象。だからこそ、まずはその原因となっている自分の心と素直に向き合い、感情を肯定してあげることが大事です。

■ある女性が自ら引き寄せた出会いの奇跡

 別の女性も、似たようなケースで昨年秋から年末にかけて苦しんでいました。ただ、今の彼女は幸せの真っただ中にいます。なぜなら、今年に入って素敵な男性と出会い、付き合い始めたからです。

 彼女がセミナーに参加してくれたのは、昨年6月。それ以降、毎回会うたびに、いろいろな相談や現状報告を聞かせてもらっていましたが、「ついに彼ができました! その彼とは友人カップルの紹介で出会いました」という、とてもうれしいメールをいただきました。一体、彼女に何が起こったのでしょうか?

 「友人カップルが結婚すると聞いたとき、私はまるで自分だけが取り残されたような不安感で一杯になってしまい、焦りと嫉妬でとても苦しかったのを覚えています。でも、久野さんのアドバイス通り、人の幸せを応援することを心がけるようにしてみました。最初は苦痛ではあったものの、まず友人カップルからの幸せな話をいっぱい聞いてみることを実践してみたのです。相談した際に久野さんに『自分の周りで幸せな出来事が動き始めているから、きっと近いうちにいろいろなことが動き出すね!』と言っていただいて、正直そのときはあまり信じられなかったのですが、今は本当にその通りだったなぁ……と思います。自分の焦りと嫉妬で、大切な友人を失わなくて良かったと心から思っています。彼とはきっとうまくやっていける気がしますので、さらに良い報告ができるよう大事にしていきたいと思います。本当にありがとうございました」

 そう、彼女は、不安の原因を作った友人カップルからの紹介で、今の大切な彼と出会うことができたのです。このようなメールをいただいたときは、本当に自分のことのような幸せを感じます。

 自分の心に余裕がないときは、不安や嫉妬から他人を素直に祝福できない気持ちになるものです。そして、そんな嫌な自分の性格をまた責めてしまう……こんなマイナスの感情を繰り返してしまいます。これは恋愛だけでなく、他の場面でも多くの人が経験していると思います。

■彼女がパートナーと出会えた理由

 私がアドバイスとして伝えたことは、「まずは親友である彼女の幸せを心から祝福して応援してあげれば、必ず自分の周りの状況がビックリするくらいに変化する」ということでした。彼女は友達の幸せな姿を見るたびに、自分が取り残される不安で怖かったはずです。しかし、彼女の頑張りで、わずか2カ月後に、その親友カップルが紹介してくれた男性を引き寄せ、恋に落ちたのです。皆さんはこの素敵な現実をどう思われますか。

 実はこの現象は全く不思議なことではありません。彼女は必死にもがき、自分と向きあったからこそ、自分の気持ちがクリアーされ、ベストなタイミングで本物のパートナーとつながったのです。

 今、このコラムを読んでいる方の中にも、同じような悩みをもっている方がいると思います。一つ言えることは、嫉妬とは自分の内側から生まれてくるもので、誰かが皆さんに対して放っているものではありません。だからこそ、その不安な気持ちや焦りを他者にぶつけるのではなく、まず、その気持ちはなぜ湧き上がってくるのか……自分自身の内面としっかり向き合ってみて下さい。それだけできっと心は軽くなるはずです。そして、自分が本当に求めている心と素直に向き合えたときに、必ずや素敵な出会いを引き寄せるはずです。

【恋愛:久野 浩司】

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