草食男子、号泣男子に弁当男子。男子の女子化が進み世の中から男らしい男が減少している。プロポーズの言葉は女子から。決められないなら私が決めてあげる。決断力のある女子に寄り添う男子まで現れ、かつての男らしい日本男子はどこへいってしまったのだろう?
男が男らしい生き方を貫くことができたのは、明治生まれのおじいちゃんたちの頃。当時は家族に対する権限が男性たる家父長に集中している家族の形態をとり、父親は家庭内において絶対君主だった。無論時代のせいもあるが、日本の家父長制のポイントはおばあちゃんにあったのではないかと、藤原和博氏が著書「坂の上の坂」の中で述べている。
「床の間というのは、家長を偉く見せるための演出装置です。床の間を背にして座らせ、お前が大黒柱だ、家は大黒柱がしっかりしないといけないんだ、と家長としての自覚を持たせ続ける役割を担ったのがおばあちゃんでした」
家長は仏壇、神棚の次にご飯をよそわれ、風呂に入る順番も一番、座布団の厚さも一番。男が本当に偉いからそうしていたわけではなく、女性がそのように演出していた。妻も姑と一緒になってもり立て、女性たちが共闘してお釈迦様のてのひらで転がし、男を大きくしていったのでないかとある。
なるほど。最近の男は弱くなったと言われるが、男はもともと強かったわけではない。側で支える女性がいたから男たちは男らしい時代を過ごすことができたという説には大きく頷いてしまった。
今の世の中に男らしい男がいないのは、私たち女性にも責任があるのかもしれない。
女性は男性と同じ職場で対等に仕事を任されるようになると妙に気合が入り、男には負けないと対抗心を燃やすことがある。かつての自分もそうだったと話してくれたのが部品メーカーに勤務する久美さん(42歳)。
「入社早々、責任も発言力もある海外営業部に配属になったものですから、ものすごく張り切って、男性陣には負けない! という気持ちで一杯でした」
ところがあるとき、当時40代の女性の先輩から、「男性たちを上手く支えてこそ私たちの仕事の価値があるのよ」と教えられ、そういう考え方もあることに初めて気づいたそうだ。
それ以降、同僚男性を支えるという気持ちで仕事をすることで、男性同僚はライバルではなく「チーム」の一員だと思い一緒に働くことができたという。
男性社員に良いサポートをすれば、男性たちも能力が発揮でき、チームとしての実績も上がる。男性の能力向上は彼らの努力の賜物だが「私も気持ちの良い達成感がありました」と久美さんはいう。
最近はあらゆる分野で活躍する女性が増えた。政治の世界でも女性の進出が目覚ましく、男性を相手に一歩もひかない姿勢は頼もしいと思う。でもいくら男女は平等で対等であっても、眉間に皺を寄せて男をがんがんやり込めたり、上から目線で自己主張をすることが女性の社会進出なのだろうか?
一歩引いて相手の話を聞いたり、職場の険悪な雰囲気を和ませたり、男性をサポートすることも女性が社会で活躍する大切な役割だと思う。
「きれいだね」と男性に言われると女性は嬉しくてもっときれいになろうと努力をする。それと同じで、仕事で頑張っている男性にはエールを送ったり、仕事で失敗してへこんでいる男性には「頑張って。あなたなら必ず失敗を成功に変えることができるから」と励ませば、きっと男性は元気を取り戻し頑張ることができるのでは。
男たちをもり立て、男たちを元気にしてあげよう。もり立てることは決して媚びることではない。あなたの微笑みが男たちを元気にする。世の中を明るくするのは女性の笑顔でなくては。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)
(参考引用)「坂の上の坂」藤原和博 ポプラ社
独女通信 04月19日18時43分
「今の世の中に、男らしい男がいないのはなぜ?」記事詳細はコチラ
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男が男らしい生き方を貫くことができたのは、明治生まれのおじいちゃんたちの頃。当時は家族に対する権限が男性たる家父長に集中している家族の形態をとり、父親は家庭内において絶対君主だった。無論時代のせいもあるが、日本の家父長制のポイントはおばあちゃんにあったのではないかと、藤原和博氏が著書「坂の上の坂」の中で述べている。
「床の間というのは、家長を偉く見せるための演出装置です。床の間を背にして座らせ、お前が大黒柱だ、家は大黒柱がしっかりしないといけないんだ、と家長としての自覚を持たせ続ける役割を担ったのがおばあちゃんでした」
家長は仏壇、神棚の次にご飯をよそわれ、風呂に入る順番も一番、座布団の厚さも一番。男が本当に偉いからそうしていたわけではなく、女性がそのように演出していた。妻も姑と一緒になってもり立て、女性たちが共闘してお釈迦様のてのひらで転がし、男を大きくしていったのでないかとある。
なるほど。最近の男は弱くなったと言われるが、男はもともと強かったわけではない。側で支える女性がいたから男たちは男らしい時代を過ごすことができたという説には大きく頷いてしまった。
今の世の中に男らしい男がいないのは、私たち女性にも責任があるのかもしれない。
女性は男性と同じ職場で対等に仕事を任されるようになると妙に気合が入り、男には負けないと対抗心を燃やすことがある。かつての自分もそうだったと話してくれたのが部品メーカーに勤務する久美さん(42歳)。
「入社早々、責任も発言力もある海外営業部に配属になったものですから、ものすごく張り切って、男性陣には負けない! という気持ちで一杯でした」
ところがあるとき、当時40代の女性の先輩から、「男性たちを上手く支えてこそ私たちの仕事の価値があるのよ」と教えられ、そういう考え方もあることに初めて気づいたそうだ。
それ以降、同僚男性を支えるという気持ちで仕事をすることで、男性同僚はライバルではなく「チーム」の一員だと思い一緒に働くことができたという。
男性社員に良いサポートをすれば、男性たちも能力が発揮でき、チームとしての実績も上がる。男性の能力向上は彼らの努力の賜物だが「私も気持ちの良い達成感がありました」と久美さんはいう。
最近はあらゆる分野で活躍する女性が増えた。政治の世界でも女性の進出が目覚ましく、男性を相手に一歩もひかない姿勢は頼もしいと思う。でもいくら男女は平等で対等であっても、眉間に皺を寄せて男をがんがんやり込めたり、上から目線で自己主張をすることが女性の社会進出なのだろうか?
一歩引いて相手の話を聞いたり、職場の険悪な雰囲気を和ませたり、男性をサポートすることも女性が社会で活躍する大切な役割だと思う。
「きれいだね」と男性に言われると女性は嬉しくてもっときれいになろうと努力をする。それと同じで、仕事で頑張っている男性にはエールを送ったり、仕事で失敗してへこんでいる男性には「頑張って。あなたなら必ず失敗を成功に変えることができるから」と励ませば、きっと男性は元気を取り戻し頑張ることができるのでは。
男たちをもり立て、男たちを元気にしてあげよう。もり立てることは決して媚びることではない。あなたの微笑みが男たちを元気にする。世の中を明るくするのは女性の笑顔でなくては。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)
(参考引用)「坂の上の坂」藤原和博 ポプラ社
独女通信 04月19日18時43分
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