ポールソン氏「今は金を仕込む時だ」

　米著名ヘッジファンドマネージャー、ジョン・ポールソン氏は、南アフリカの大手金鉱会社アングロゴールド・アシャンティ株を9.73％保有していることがわかった。

　米証券取引委員会（ＳＥＣ）に提出した、2011年第3四半期（10～12月期）のファイルによると、ファンド別の保有割合は次の通りになる。

　ファンド名　　　　　　　　株数　　　　保有割合
・アドバンテージマスター　　1224万株、3.21％
・アドバンテージ＋マスター　1893万株　4.97％
・ゴールドマスター　　　　　　214万株　0.56％
・その他（個人など）　　　　　100万株　0.26％
・ポールソン＆カンパニー全体　3700万株　9.73％

　昨年は市況的には、ＮＹ金先物市場が史上最高値を記録したこともあり、ポールソン氏はＳＰＤＲを一部売却し、利益を確定させている。

　その一方で、アングロ社を買い増しているが、同社は金の産出量では世界3位で、世界の産金量全体の約7％にあたるという。近頃、ブルームバーグビジネスウィーク誌が公表した、ポールソン氏から投資家にあてた書簡では「インフレが明らかになるまで、今は金のポジションを仕込む時期だ」と、述べている。

　ただし、ポールソン氏は、現在小休止している金相場が火を吹く日が近いとのシナリオを持っているようだ。

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