「両想いになれそうな人はいるけど、今一歩が踏み出せない」
「恥ずかしくてアプローチできないけど、気になる人がいる」
「想いを伝えたいのだけど、タイミングがつかめない」
「恋愛したいけど、心が消耗するのが怖くて積極的に動けない」
などという声を、男女問わず聞くことがあります。実はこういう気持ち、私もすごく分かります。恋愛で自分が傷つくのが怖いから、ついつい臆病になってしまうんですよね。
どうでしょう。あなたも最近、恋に臆病になっていませんか?
そんな人に是非お勧めしたいのが、2月4日に公開された映画『人生はビギナーズ』。
「恋」と「人生」の初心者である登場人物たちが、自分の中の臆病な気持ちを克服していく様子が描かれた共感しやすい映画です。
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*****ストーリー******
38歳独身、話相手は飼い犬、暇つぶしは仕事。という「パっとしない」毎日を過ごす主人公(ユアンマクレガー)は、まさに恋だけでなく人生全般にたいして臆病者。
そんな主人公の毎日は、75歳にして初めてゲイだとカミングアウトした父親の闘病生活によって徐々に変わり始める。
ゲイ雑誌に投稿して恋人を募集する父親。若い恋人をつくり人前で堂々とキスを交わす父親。ゲイ仲間を大勢集めてホームパーティーをする父親。
臆病者の主人公にとって、75歳から本当の人生を謳歌し楽しむ父親の姿はカルチャーショックそのもの。
とまどいながらも父親が自分らしく生きる姿に心を動かされていきます。
そして、ついに主人公にも訪れる恋愛のチャンス。
根っからの臆病者である主人公は、今度こそ恋のチャンスをつかむことができるのだろうか――?
*******
話の先が容易に想像できるようなストーリーですが、結末に至る紆余曲折があまりにリアルかつ共感できます。
自分に自信があって何事も器用にこなせる人は、恋と人生に悩む主人公に対して「なんでそんなことで悩むの?」と疑問を抱くかもしれません。
だけど、少しでも生きづらさ、恋愛のやりづらさを感じたことがある人にとっては、「あー、わかるわかる」というシーンがたくさんあるはずです。
かくいう私も、うまくいってるはずの2人の関係を主人公が自ら壊そうとするシーンに共感。なぜか分からないけど「このままじゃダメな気がする」という衝動って、恋愛初期によく陥るんですよね......。
リアルに感じるのはストーリーだけでなく、役者の演技にも理由がありそうです。もともと「困り顔」のユアンマクレガーは、不器用な38歳独身青年役が妙にハマってます。内なる衝動を絵などのアートに込める姿も自然!
ゲイをカミングアウトする父親役のクリストファー・プラマーは、その演技が高く評価され本作でアカデミー賞にノミネートされています。ゲイでありながら家庭を持った1人の男性の苦悩と、カミングアウトによる解放感が気持ちよく伝わります。
主な登場人物はわずかながら、それぞれの繊細な心にフォーカスした本作品。
そろそろ臆病な自分から脱したいという方、いいきっかけになるかもしれませんよ。
[映画『人生はビギナーズ』公式サイト]
(ちびま・L子ちゃん)
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