『アタック・ザ・ブロック』は欧米ではとっくに公開済みなのだが、日本でも無事公開が決定！この傑作を紹介したい。
舞台はイギリス・南ロンドンの低所得者用集合住宅（治安の悪い団地みたいなイメージ）。老若男女問わず暴行やカツアゲをしまくるゴリゴリの不良少年たち（15～16歳）がそこに暮らしているのだが、なんと彼らが本作の主人公。具体的にどれくらい不良なのかピンとこない方のために説明すると、“夜勤帰りの疲れた女性看護師を凶器で脅して金品を奪う”くらいは余裕でやらかす不良である。
まず、そんな彼らの犯行現場にいきなりエイリアンが降ってくる、という唐突な展開から始まるが、そもそもエイリアン連中が人間側の事情など汲んでくれるはずもなく、なんの準備もないままバトルが始まってしまう！さらに不良少年たちのリーダーであるモーゼ（ジョン・ボヤーガ）が最初に小さなエイリアンを屠ってから、ほとんど間を置かずに“ゴリラとオオカミをミックスさせたような”凶悪なルックスの持ち主である新エイリアンたちが雨のように降ってくる。そこからはもう大騒ぎバトルが繰り広げられるわけだが、最後までダレるシーンが皆無で心を鷲掴みにされてしまうのだ。果たして彼らは無事バトルに勝利し、ブロックに平和をもたらすことが出来るのだろうか・・・？（もともと平和じゃないけど！）
なぜ彼らがエイリアンに狙われる羽目になるのか？という部分も最後に明かされるうえ、その理由を受け止めた主人公モーゼの“覚悟”や、人間としての“成長”もキッチリ描かれている本作。初監督作にも関わらず、このジャンルでそこまで表現しきったジョー・コーニッシュの手腕は驚くべきものだが、それもそのはず、あの『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパー・ポリスメン』のエドガー・ライト監督＆サイモン・ペッグ＆ニック・フロストというボンクラ・トリオの弟分的な存在なのだという。
“この映画を一言で表すならば『SUPER 8 Mile』（J・J・エイブラムス＆スティーヴン・スピルバーグの『SUPER 8』と、エミネムの半自伝的作品『8 Mile』を足して2で割ったような作品）だ”とエドガー兄貴も太鼓判を捺す『アタック・ザ・ブロック』日本でも公開予定だ。
・『アタック・ザ・ブロック』続編やハリウッドリメイクの可能性も！
・『アタック・ザ・ブロック』は”SUPER 8 Mile”！
・全映画ファン必見！エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストの最強トリオが動きだす
