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コンパクトマンション増加の裏事情

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2011年12月20日に不動産経済研究所が発表した『首都圏マンション市場予測―2012年の供給予測―』によると、2012年の首都圏でのマンション供給は前年比17.6%増となる5.3万戸となる見通し。なかでも、住戸専有面積30平方メートル~59.99平方メートルの「コンパクトマンション」のシェアが、供給戸数の3割を突破することが予想されている。

ここでいう「コンパクトマンション」とは、30平方メートル程度のワンルームと70平方メートル以上のファミリータイプの中間に位置する物件のこと。でも、いったいどんな人々が、「コンパクトマンション」を購入しているのだろう。

「コンパクトマンションの購入者層は、30代の単身者やDINKSカップルが中心。人気の背景としては、やはり未婚化・晩婚化や少子化にともなう一世帯あたりの構成人数の減少が挙げられます」とは『絶対に後悔しないマンション購入術○と×2012-13』などの著作がある不動産コンサルタントで、さくら事務所代表の長嶋修さん。

長嶋さんによると、コンパクトマンションのメリットのひとつは、手軽な予算で「都心」や「駅近」といった好立地を望めること。帰宅困難者が大量に発生した震災以降、職住近接の都心物件を求める人々が増えていることも、人気を後押しする要因だという。

「一世帯あたりの人数は今後も減少するため、70平方メートル以上のファミリータイプマンションは供給過多になることが予想されます。一方、都心のコンパクトマンションは比較的需要があるため、売却や賃貸がしやすい。安定した資産価値を見込めることが中長期的なメリットですね」

さらに長嶋さんいわく、コンパクトマンションとはいえ、間取り次第では3人世帯でも十分快適に暮らせるとのこと。もしも子育てを視野に入れてコンパクトマンションを購入するなら、間取りや立地だけでなく、自治体の子育て支援策や待機児童の数などもチェックしておく方が良いのだそう。

夫婦+子供1人まではコンパクトマンション、子供が2人以上になったらファミリータイプのマンションへ買い換えるというのも、けっこう現実的な選択肢かも!?
(吉原 徹/サグレス)


(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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