気のある彼とうまく話をしたいと思っていたのに、なんだかぎすぎすしちゃって……。
仲良くなりかけた相手があなたから離れてしまったり、良い雰囲気だったのに相手の態度が変わってしまったことがある人は注意が必要です。
無意識に相手を傷つけたり、警戒させる会話をしてしまっているかもしれません。
こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
今回は、無意識にしている会話を見直して、恋を進めていくための3つのポイントについてお伝えしていきたいと思います。
■相手と張り合ってしまう
男性が気持ちよく話しているとき、つい無意識に張り合ってしまう……。
例えば、「私のほうがもっと大変だったよ」「私もそれ知ってる!」というように、相手の話に被せて自分の主張してしまうと、相手は「自分自身の領域を侵された」と感じます。
人は、自分の部屋や自分の持ち物に対する所有意識の他に、自分が主張する意見やその時間に対して、見えないテリトリー意識を持っています。
だからこそ、相手がしている話の腰を折ってしまったり、会話を相手から奪ってしまうと、「せっかく話しているのに……」と、自分のテリトリーが侵さた気持ちになってしまうんですね。
そして、「あの人は自分の話題ばかり」という印象がついてしまうと、逆効果です。
それくらい大切な「テリトリー」。
あくまで相手の話題は相手のものとして大切にして、「うんうん」とよく聞くことで盛り上げてあげましょう。
■無意識の否定
例えば相手が話をしているときに、「でもさ?」「ていうか」というように、ごく自然に相手の意見を否定しながら自分の意見を主張してしまう……。
これは、否定した本人は「自分自身の主張ができた」という達成感を感じられますが、否定された側は、無意識的に自分の意見を覆されたため、「自分のアイデンティティ(存在)を否定された」という隠されたショックを受けることがあります。
私たちは普段、さりげなく会話をしていて、「でもさ」「ていうか」という表現は、それほど大きな否定だとはなかなか感じていません。
しかし、否定の意見には変わりなく、実は、言われた方の脳では、「お前の言っていることは違う。あなたの言っていることはおかしい」と全否定された時と同じような衝撃を受けているんですね。
言葉によっては柔らかく、気軽な言葉だからこそ、「相手を否定した」とは思わない場合でも、知らないうちに相手に精神的なショックを与えていることもあるかもしれません。
違う意見を伝えるときは、相手を否定することなく、相手を認めていることを伝えながら「私はこう思うんだ」と、対等な会話を心がけてみましょう。
■相手の弱みへの同意
相手がせっかく「実は僕は、こんなことを悩んでいたんだ」と話してくれたり、あるいは「実はこんなコンプレックスがあったんだ」と告白してくれたとしても、その時に注意しなければ、それがきっかけで喧嘩になることがあります。
それが、相手の弱みに対する同意です。例えば悩みに対して「私もきっとそうだと思ってたんだ!」「前から知ってたよ」というように推測していたことを伝えてしまうと、せっかくの相手の勇気をつぶしてしまうんですね。
人は意識的に、自分の弱さを見せたくない、できるだけ隠していたいという防衛本能を持っています。だからこそ、普段は自分を保つために努力することも少なくありませんし、それは自然なことです。
けれど、せっかく隠していた弱さを相手が勝手に推測していたり、上から目線で指摘されてしまうと、「実は弱さを知られていた」「相手にとって自分は格下だった」というように感じ、さらに自分を矮小化するようになってしまうのです。
人の心はとても敏感ですから、弱さを見せてくれたときはその気持ちを受け止めてあげながら、優しく「そうか、そうだったんだね」と肯定してあげましょう。
いかがでしたか?
これらはすべて、「自分はそんなつもりはなかったのに相手を傷つけていた」という無意識的な会話です。
心の中で考えていることは、どうしても普段の会話で表現されてしまい、それがきっかけでせっかくの関係が悪くなってしまうこともあります。
相手が心を開いていろいろな話をしてくれるようになる大切な場面ほど、ぜひ「相手に寄り添う」というスタンスを大切に、優しい接し方を心がけてあげてくださいね。
(斎藤芳乃)
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